代表者の思い

きっかけは母の急逝。そして教わったこと

私が31歳のとき、
母が突然いなくなりました。69歳でした。

当時、私は会社勤めをしていましたが、
朝のミーティングを終えて客先に訪問する準備をしていたときに、
携帯電話の着信に気がつきました。

携帯のディスプレイに現れた<実家>という表示に、
「なにかが起きた」ことを覚悟して電話に出たことを覚えています。

「お母さんが冷たくなってるんだよ」。
父の言葉でした。

ふだんから母は特に不調を訴えることもなく
誰の目から見ても元気で快活な人でしたので、
「なにか」という予感が
母の訃報だとは夢にも思いませんでした。

電話を受けて、
すぐに仕事の段取りをつけて実家に急行しました。
本人はある程度冷静なつもりでしたが、
会社から家までの記憶はあまりのこっていません。
今思えば、ショックが大きすぎてよくわからなくなってたのでしょう。

とにかく実家に到着し、部屋に入ると、
そこにいる母は止まっていました。

いつものように母の目を見たのですが、視線が合いません。
あたたかく微笑んで迎えてくれることもなく静かに横たわっているだけでした。

不思議と感情は動かず、
悲しくなったのは、しばらくしてからのことでした。

なんとなく永遠に続くように感じていた日常は前触れなく失われる。
そして、二度と元の状態には戻らない。

頭では理解していたつもりのことを、
全く理解していなかったと思い知りました。

こんなことなら、
もっと話したいことはたくさんあったのに。

聞きたいことだってたくさんあったのに。

仕事の繁忙期がすぎたら旅行に誘うはずだったのに。

もっと一緒に美味しいものを食べて、喜ぶ顔を見たかったのに。

後悔しても仕方ないとわかっていますが、
無念に思う気持ちは、今も少しだけ残っています。

ただ、この出来事をきっかけに私が学んだことがあります。

それは、

  • 親子の会話、大切な家族とのコミュニケーションは、
    できるときにしておいた方がいいということ。
  • 「今」という瞬間を、大切にした方が良いということ。
  • 少しくらい照れくさくても、後悔がないように、
    話すべきことは話しておいた方が良いということ。
  • 思い立ったら、すぐに行動した方が良いということ。

母の急逝から学んだことを今後に活かしたいと強く思うようになったのは、
いつも明るく前向きだった母の影響かもしれません。

家族のコミュニケーションに後悔をのこしたくない

それ以来、
私は、まわりの友人や同僚には、親と話をすることをすすめています。
「聞きたいことや伝えたいことがあったら、すぐ連絡を取った方がいいよ」と。

でも、すぐに行動に移す人は少ないようです。

ちょっとした照れくささが邪魔していたり、
どうやって機会をつくれば良いかわからなかったり。

私も同じような気持ちでしたからよくわかります。

でも、
わかるからといって、そのままで良いとも思えず、
どうしたら良いものかと考えました。

「どうしたら、照れくさい気持ちをこえて、家族でコミュニケーションができるんだろう。」

「どうしたら、今までしなかったような、ちょっと踏み込んだ話ができるんだろう。」

そんなことを考えながらいきついたのが、
自分史ムービーの制作サービスを立ち上げることでした。

「直接話しづらいなら、
第三者が想いを聴いてあげれば良いんだ」

率直な想いが伝われば、そこから質の違うコミュニケーションが始まります。

想いを引きだすことや、コミュニケーションのツールをつくることは、
私が広告代理店に勤めていた頃に携わってきたことでもありました。

「話を聴く」「相手の想いを引き出す」ということについては、
心構えや技術を教えるセミナーの講師を務めることもありました。

自分の経歴をふり返ってみると、
自分史映像の制作に必要なノウハウや技術を、
たまたま全て持っていることに気がついたのです。

「大切な家族の対話のきっかけ」「想いの橋渡し役」として

こうして、

私は「大切な家族の対話のきっかけ」、「想いの橋渡し役」となろうと決めました。

自分史ムービー制作のお手伝いをさせていただくようになり、
とても嬉しいことといえば、

映像の中で語られたお客さまの想いを、ご家族が知ることによって、
「親子の関係性が変わった・深まった」という言葉をいただくことです。

想いを込めて制作した自分史ムービーは、
亡くなった後にだけ価値があるのではなく、
今、生きているときに家族に喜びをもたらします。

もちろん、亡くなったあとも、
自分史ムービーはずっと家族の手元に残りますし、
今はまだ小さなお孫さんや、これから生まれてくるひ孫たちは、
30年後、50年後も、あなたの想いに触れることでしょう。

その一方で、
大切な家族ともっと深く理解しあうことができたり、
絆がより一層ふかまったり、
いま現在の関係性をかえていく力をもっているのも
自分史ムービーの一面であるのです。

今、あなたが伝えたい想いはありますか?

私たちは、
その想いをかたちにして、
ご家族や大切な方々にお届けさせていただきます。

当社に興味をもっていただけたとしたら、
まずは無料の個別相談にお申込みください。

あなたのお気持ちやお考えを聴かせて頂きたいと思っています。
お会いできますことを楽しみにしております。

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